『ガラス玉演戯』メモ
みずからの文学趣味に自信を失うのは、ヘルマン・ヘッセについて思う時だ。世の玄人はまず彼の作品を褒めないが、彼の後期諸作品の多くは掛け値なく素晴らしいと私は思う。
- 作者: ヘルマンヘッセ,高橋健二
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2003/12/31
- メディア: 単行本
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『ガラス玉演戯』から読み取ることができるのは、この世界内の価値を超えた、より高きものへの献身と奉仕とをめぐる諸事情だ。私はこの作品を読むたびに、現代社会に残された「大学」という不思議な場について思うところがあり、それについての文章をここに書いてみようとしたのだが、どうしてもうまくまとめられなかった。後日再挑戦を期す。